『ブラック★★ロックシューター DAW N FALL』1話先行上映会レポート

イラストレーターのhukeによるオリジナルキャラクター「ブラック★ロックシューター」は、過去にアニメ、ゲーム、コミカライズ、フィギュアなどが展開されている人気作。その全てを一新した新作アニメ『ブラック★★ロックシューター DAWN FALL』が2022年4月3日(日)より放送&配信開始!2022年2月25日(金)、新宿ピカデリーにて開催された1話先行上映会には、エンプレス役の石川由依さん、デッドマスター役の早見沙織さん、ストレングス役の潘めぐみさんら豪華声優陣に加え、トムス・エンタテインメントの篠原宏康プロデューサー、シリーズ構成・脚本の深見真さんが登壇。様々な角度から作品の魅力を語り尽くした当日の模様をレポートする。

大迫力のアクション満載の1話が上映された熱気が漂う劇場内に、ゲストの面々が大きな拍手で迎えられ、トークショーがスタート! まずは製作の経緯について、篠原プロデューサーは「次にやってみたい作品を伺ったら、深見さんから『ブラック★ロックシューター』の話が出てきました」と明かし、それに対し深見さんは「画集を買うほどhukeさんのファンで。ノイタミナ版のアニメも大好きだったんですけど、思春期の葛藤ではなくもう少し違う路線を観てみたいなと思っていました」と続けた。「hukeさんのキャラクターをもっと本格的なアクションで暴れさせたい」というコンセプトのもと、長い年月をかけて遂に完成!

その世界観について深見さんは「hukeさんのキャラクターが既にあるので、どんな世界だったらブラックロックシューターが延々と暴れてもおかしくないかを逆算で考え、そのための世界観を設定しました」と説明。かなり突っ走るタイプという天衝監督について話題が飛ぶと、「振り切っちゃってください!」と声を掛けられたという潘さんは「ストッパーをどんどん外すことを許してくださる方なので、ストレングスも大いに暴れさせて頂きました(笑)」と監督の印象について語った。また、感染対策で個別収録が多い中、石川さんは「収録済みの場合は他のキャストの声をスピーカーから流してくださるので、実際に会えなくてもキャラクターの声や演技、テンション感などを知ることができてありがたかったです」と感謝を述べた。

そして、ここからテーマはそれぞれが演じるキャラクターについて。まずエンプレスについて「記憶を失い、純粋過ぎてポケーっとしているように見えますが、仲間がピンチになった時は諦めずに皆を助けたいという気持ちが強い子です」と石川さん。深見さんは「ただ無感情なキャラクターではなく、変なところが頑固で意志が強い」と補足。続いて、デッドマスターについて「次のカットで大爆発したかと思うとその次では氷点下に切り替わるような、その不安定さに惹き込まれます」と早見さん。深見さんは「脚本段階では情緒はもう少し安定していたんですけど、天衝監督がもっと変にしましょうと言うので…」と驚きの裏話を明かした。最後は、ストレングスについて「好戦的で口が悪い。けれど、とても大きいギガンティックアームが取れてしまうと彼女の二面性が現れます」と潘さん。その二面性の理由について質問された深見さんは「イメージしていたのは『オズの魔法使い』です。だから、エンプレスは記憶がない。デッドマスターは愛に飢えている。ストレングスは勇気がない部分を二面性で描きました」と脚本執筆時の構想を明らかにした。その後も、メインの3人が乗る3種類のバイクについて、1話にはなんと600カットも費やしていたことが判明した天衝監督からのコメント、天衝監督がこだわった音楽についてなど、ここでしか聞けない貴重な話が次々と飛び出した。

最新情報の告知、プレゼント抽選会、フォトセッションを挟み、最後はファンに向けてメッセージを届けていく。「皆さんが愛しているブラックロックシューターに精一杯声を吹き込ませて頂きましたので、是非これからの放送を楽しみに待っていてください」と石川さん。「謎の安心感と達成感に包まれたとても面白いアフレコでした。終わった後はいつも熱かったです(笑)。色々な物語が動いていきますので、最後まで見届けて頂けたら嬉しいです」と早見さん。「ずっと愛してくださった皆さんはもちろん、これから愛してくださる方が増えるんだと思うととてもワクワクしています。絶望から物語は始まりますが、そこからどうやってエンプレスたちが希望を目指して突き進んでいくのかを一緒に見届けて頂けたら幸いです」と潘さん。「沢山の選択肢がある中、この作品を選んで頂き本当にありがとうございます。最終回までよろしくお願いします」と深見さん。最後は、篠原プロデューサーが「魅力的なキャラクターと壮大な世界観に命を吹き込んでくださったスタッフキャストの皆さんには本当に感謝しています。とても良い作品に仕上がっておりますので、是非ご期待ください」と締め、1話先行上映会は幕を閉じた。